2022.08.11
来たるべき「瞬間」をめぐって
シリーズ〈色の書〉より ©︎ Mori Nana
日時:8月11日[木]18:00-19:30
場所:PURPLE(20名、要予約)
料金:1,000円
PURPLEでの「瞬間」展の開催に際して、書家 森 ナナ、本展キュレーターの大倉佑亮、美術評論家 栗本高行によるトークイベントを開催します。
近年、井上有一を筆頭に、現代美術界でも注目が高まりつつある現代の「書」。
『墨痕―書芸術におけるモダニズムの胎動』の著者、美術評論家の栗本高行氏をお招きし、本展のキュレーターである大倉佑亮が、思想家 中沢新一が提唱する「レンマ学」を下敷きとしたキュレートリアルコンセプトを紐解きつつ、森 ナナ作品を三者で掘り下げてゆきます。
森 ナナ|MORI Nana
1990年 福岡県生まれ。書家の家庭に生まれ、幼少期より書に親しむ。2016年 東京藝術大学大学院美術研究科 先端芸術表現専攻 修了。
主な展示に、石川竜一+森 ナナ展「絶景の瞬間」The 5th Floor(東京 2021年)、森ナナ展「Nucleus」KANAKAWANISHI GALLERY(東京 2018年)、「美大生展」SEZON ART GALLERY(東京 2016年)などがある。
©︎Tooru Tsuji
大倉佑亮|OKURA Yusuke
1988年 兵庫県生まれ、京都市在住。京都大学総合人間学部 創造行為論専修 卒業。2014年にChim↑Pomの卯城竜太が講師を務めた美學校のプログラム「天才ハイスクール!!!!」に参加。
2020年から寳幢寺僧院長/武術家、龍源師に師事。現在、京都芸術大学美術工芸学科非常勤講師、KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭などの国際芸術祭の企画・運営・コーディネーションなども務める。
キュレーションした展覧会に、石川竜一+森 ナナ展「絶景の瞬間」The 5th Floor(東京 2021年)がある。
©︎Ryuichi Ishikawa
栗本高行|KURIMOTO Takayuki
美術評論家。多摩美術大学芸術学科/京都芸術大学通信教育部書画コース 非常勤講師。日本の書文化・文字文化を基点に、近現代諸芸術を再考する研究と執筆をおこなっている。最近の中心テーマは、イメージと言語を媒介する「線」の役割についての考察。
主な著述に、「観念と絵画の狭間に打ちつける拳」(『スポーツ/アート』森話社 2020年)、「線と文字がかたどる思想―前衛書・ドローイング・オノマトペ」(『ヒツクリコ ガツクリコ ことばの生まれる場所』左右社 2017年)、「井上有一作品と三つのカタカナ」(『井上有一 1955‐1985』金沢21世紀美術館カタログ 2016年)、『墨痕―書芸術におけるモダニズムの胎動』(森話社 2016年)などがある。