PURPLE

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山上新平

KANON

会期:2024年9月14日[土]- 10月6日[日]
時間:13:00-20:00[水・木・金] 11:00-19:00[土・日・祝]
休廊:月・火
協力:株式会社 bookshop M、POETIC SCAPE

 

この度、PURPLEでは写真家・山上 新平の写真集『KANON』の刊行記念展として、個展「KANON」を開催いたします。

 

昨年にPURPLEで開催した個展「liminal (eyes)」では、住処である鎌倉の海と波をモノクロームの世界に浮かび上がらせましたが、本展では山上が捉え難い対象をまなざそうとするきっかけとなった被写体、「蝶」を核に据えた作品群を展開します。

 

「安寧を恐れ、否定し続けてきた写真家の過去/現在/未来を、蝶と共に舞い飛びながら追走する構成」で編まれた写真集『KANON』。羽ばたく蝶の姿を捉えた写真に垣間みえるのは、我々はどこから来たのか、我々は何者か、我々はどこへ行くのか、という命題を反芻するかのような山上のまなざしです。

 

3つの章から成る写真集より選定された写真作品が並ぶ本展において、一瞬の連続を捉える山上のまなざしは展示空間上でさらに一層の余白を得て、観者の想像をゆたかな方へと導くことでしょう。

 

 

山上新平|Shimpei Yamagami

1984年神奈川県生まれ。東京ビジュアルアーツ卒業後、イイノ・メディアプロを経て、写真家として活動をはじめる。驚くべき視覚能力を駆使し、徹底して被写体に対峙しながら、写真を描き出す。


グループ展「LUMIX MEETS/ BEYOND 2020 BY JAPANESE PHOTOGRAPHERS #3」(パリ/東京、2016)を皮切りに、2017年には「Daikanyama photo fair competition」にて奈良美智賞を受賞。その後、「山上新平展」思文閣(東京/京都、2019)、「The Disintegration Loops」POETIC SCAPE(東京、2019)などを経て、2022年デザイナーの皆川明(ミナペルホネン)発行による初めての写真集『Helix』を刊行。2023年、東京都写真美術館が主催の「見る前に跳べ 日本の新進作家 vol.20」に選出され、同展に合わせて造本家の町口覚による『Epiphany』(bookshop M、2023)を刊行。また『liminal (eyes) YAMAGAMI』(bookshop M、2022)を刊行し、同名の展覧会を旧大佛次郎茶亭(鎌倉、2023)で開催。

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