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山上新平

liminal (eyes)

  • ©Shimpei YAMAGAMI, Courtesy POETIC SCAPE

会期: 2023年7月7日[金]-7月27日[木]
時間: 13:00-20:00[水・木・金] 11:00-19:00[土・日]
休廊: 月曜・火曜
協力: 株式会社 bookshop M、POETIC SCAPE

「liminal (eyes)」は山上の住処である鎌倉の海と波を捉えたシリーズです。


山上の作品の変遷は、その「眼差し」と共に語られています。海と波を撮る前、山上は蝶を被写体としていました。不規則な動きで決して捉えることはできない蝶と向き合う過程で、掴もうとすることから脱却した眼差し、「触れるだけの眼」に辿り着きます。写真集『liminal (eyes) YAMAGAMI』に収録された幅允孝のテキストには、この「触れるだけの眼」に至った山上がいかに海と波に向かったかが記されています。

 

 

 

一方的に海を凝視するのではなく、海に近づき、文字通り海に触れ、海に身を預けてみる。海はものを語らないかもしれないが、海に関しては自分をひらいておく。そんな姿勢が山上なりの海との間合いをつくり出す契機となったのではないか? そして『写真において見ることは許すことなんだ』という彼の言葉と、その背後にある被写体を凝視せず、主体的にも見ない姿勢を生み出す理由にもなったと考える。

 

(幅允孝、写真集 『liminal (eyes) YAMAGAMI』収録「新しい眼差しを探して」より)

 

 

 

このような眼差しを持って挑んだ山上の海と波の集積をぜひPURPLEでご高覧ください。

 

 

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山上新平|Shimpei Yamagami

1984年 神奈川県生まれ。イイノ・メディアプロ退社後、写真家として活動。主なグループ展に、『LUMIX MEETS BEYOND 2020 BY JAPANESE PHOTOGRAPHERS #3』(YellowKorner Paris Pompidou/パリ/ 2015、IMA gallery/東京/ 2016)、『Daikanyama photo fair 2017』(代官山ヒルサイドフォーラム/東京/ 2017)、『3daysEXHIBITION』(セゾンアートギャラリー/東京/ 2017)。主な個展は、『0189』(社食堂|SUPPOSE DESIGN OFFICE/Youngtree Press/東京/ 2017)、『山上新平展』(思文閣/東京・京都/ 2019)、『The Disintegration Loops』(POETIC SCAPE/東京/ 2019)、『Refined black』(Laboratory △Ⅱ/東京/ 2019)。2017年に『Daikanyama photo fair competition』にて奈良美智賞を受賞。2022年には、デザイナーの皆川明(ミナペルホネン)発行による写真集『Helix』を出版。


 


 


 


View of the exhibition ©︎Daido Bro


 

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