鈴木千佳子
草
会期:2024年11月6日[水]- 12月8日[日]
時間:13:00-20:00[水・木・金]
11:00-19:00[土・日]
休廊:月・火
鈴木千佳子さんは、グラフィックデザイナーとして活動されつつ、折々に作品を発表してこられました。
今回は「草」と題する個展をPURPLEで開催いたします。
ふと地面に目を遣れば、すきまを埋めるように芽生える草ー。鈴木さんはその葉や花のひとつひとつの姿やそよぎを描きとめ、絵の空間を広げていきます。草が連なっていくその様子は、パターンの変容を想わせますが、シンプルなタッチのなかに、それぞれの草の豊かな表情や奥行きをも見ることができるのです。
草はやがて、紙の上から陶器、布へと生えつづけ、私たちの生活へとつながります。 絵と模様、絵とグラフィックのあいだをしなやかに揺れながら息づく「草」の場へ、ぜひお越しください。
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「名もなき草と呼ばれる草にも、しらべれば名前はあります。都市のすきまに生える草や地面を、その名前をしらべるような気持ちで絵に描きました。絵のようでありながら、模様のようでもあり、紙とインクのドローイングもあれば、布もあり、陶器もあり、うまく整理できないまま展示しました。」 鈴木千佳子
鈴木千佳子|Chikako Suzuki
グラフィックデザイナー。1983年生まれ。武蔵野美術大学デザイン情報学科卒業。文平銀座を経て2015年に独立。装丁をはじめ、デザインの仕事に携わる。近年の装丁に、『信仰』村田沙耶香(文藝春秋)、『とんこつQ&A』今村夏子(講談社)、『水上バス浅草行き』岡本真帆(ナナロク社)、『おくれ毛で風を切れ』古賀及子(素粒社)、『茶柱の立つところ』小林聡美(文藝春秋)など。