2022.05.14
猫を巡る深瀬昌久の写真表現
トモ・コスガ(深瀬昌久アーカイブス ディレクター)
深瀬昌久《ベロベロ》1991年
日時: 2022年5月14日[土] 17:00–
場所: PURPLE(20名、要予約)、YouTube配信
料金: 1000円
深瀬昌久アーカイブスのディレクターを務めるオランダ在住のトモ・コスガさんが来日。これを機に、京都・PURPLEでの深瀬昌久特別展の開催が実現しました。深瀬が愛してやまなかった猫、サスケを中心とした3シリーズ《サスケ》(1977-78年)、《遊戯 ―A GAME―》(1983年)、《ベロベロ》(1991年)を公開します。イメージとしても制作時期としても、一見統一感がないようにも感じられるこれらですが、この3作を俯瞰することで浮かび上がる深瀬独自の視座がある、とトモ・コスガさんは語ります。赤々舎刊行の『Masahisa Fukase』と『Sasuke』を手に取りながら、その魅力を語ってもらいます。
深瀬昌久(ふかせ・まさひさ)
1934年、北海道中川郡美深町に生まれる。日本大学芸術学部写真学科卒業。日本デザインセンターや河出書房新社などでの勤務を経て、1968年に独立。60年初期よりカメラ雑誌を中心に写真作品を多数発表。1974年、米・MoMAで開催された展覧会「New Japanese Photography」を皮切りに、世界各国の展覧会に多数出展。代表作に《鴉》《洋子》《家族》などがある。2012年没。享年78。2014年、深瀬昌久アーカイブス設立。同団体ディレクターを務めるトモ・コスガによるディレクションの下、世界各国で回顧展が開催され、また写真作品集が精力的に出版されている。2023年春に東京都写真美術館にて回顧展開催予定。イギリス人映画監督マーク・ギル氏による伝記映画の製作が決定。
トモ・コスガ
深瀬昌久アーカイブス 創設者兼ディレクター。2014年以降、深瀬の回顧展制作に携わり、深瀬の没後に刊行された写真作品集では編集や解説執筆を担ってきた。著書に『Masahisa Fukase』(赤々舎、2018年)がある。写真系YouTuberとしても活躍しており、YouTubeチャンネル「トモコスガ言葉なき対話」にて写真表現の様々を日々配信中。