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遠藤文香

Swaying Flowers / ayakaendo

定価:6,182円+税

limited edition of 750 copies
64 color plates
cloth on hardcover, embossed
text:Japanese and English
book design:Katsuya Kato
size:275mm x 230mm x 18mm
release date:1 December 2023

with leaflet
text by Yuzu Murakami

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揺れ動く自身の感情の投影か
花が魅せる魔力的な美しさにただ突き動かされたのか

ayakaendo(遠藤文香)はアニミスティックな世界を具現化する表現活動で評価され、そしてこの先を期待されている作家の一人だ。その活躍はアートだけではなくファッションなどの世界にも広がり、幅広い世代の心を掴んでいる。
 
roshin booksが今回、そのayakaendoの初の写真集として出版する作品は、遠藤が大学卒業時に製作した大型の手製本をリメイクしたものである。さまざまなカメラで撮影された遠藤の作品にとって重要なモチーフである花の写真を布に転写し、その周辺を自ら裂くという手作業を施した作品。
 
光により露光された花を柔らかな支持体である布にその形を移し替えることで、花は新たな形を手に入れ、その布地は遠藤の意志の力で裂かれることで、そこでしかない今を手にすることになる。そしてそれが紙に貼り付けられた瞬間にその時間は永遠のもへと変化する。
 
揺れ動く自身の感情の投影か、それとも花が魅せる魔力的な美しさにただ突き動かされたのか、引き裂かれた生地の揺らぎは明滅するストロボライトの光のような強い感情を感じさせる。
 
まだ、遠藤がアニミズムに辿り着く以前の作品であり、そして現在の遠藤の作品を紐解く上でも重要な鍵となるのが本作品である。


 
遠藤文香
1994年生まれ。 東京藝術大学大学院美術研究科デザイン専攻修了。 東京を拠点に写真家として活動している。 主な個展に「Kamuy Mosir」(Kitte丸の内、東京/2021)、「The belief in Spritual Beings」(Nadiff Gallery、東京/2022)、「when I see you, you are luminous」(Tokyo International Gallery、東京/2023)など。主なグループ展に「遊歩する分人」(MA2 Gallery、東京/2022)がある。写真新世紀2021 佳作入賞 (オノデラユキ選)。

 

(roshinbooks HPより引用)

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