金井直
像をうつす 複製技術時代の彫刻と写真
定価:3200円+税
Book Design:大西正一
Editor:青山勝
発行:赤々舎
送り先一箇所に対して、商品合計金額が10,000円以上は送料無料
お支払い方法は、各種クレジットカード、銀行振込をお使いいただけます
金井直
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彫刻と写真のこだま。新たな美術史の視点。
本書は、著者が『自然の鉛筆』に触れ、写真と彫刻との関係について論じたテキスト「写真と彫刻、あるいは互恵性」で生じた問題意識を、5年にわたる準備や執筆によって展開したものである。
ロダンとスタイケン、カノーヴァとメイプルソープ、ブランクーシの写真 ─ 表面への途切れぬ思慮によって、つながる彫刻と写真。または、彫刻と写真の交差から浮かび上がる、地続きの経験。ともに近代の 技術 に支えられつつ、時と場に応じて 芸術 の相貌をまとう実践を豊かに解き明かす。
また、十九世紀の写真の出現ではなく、むしろ十八世紀の彫刻複製産業の興隆こそが、近代的な複製文化とその鏡像としてのオリジナル信奉の培地となったとも著者は考える。
三次元と二次元、物質とイメージといった二分法に当てはめられ、今日でもメディウムスペシフィックな分類に収まりがちな両者のあいだに、実は共通性や親和性、相互依存など、さまざまなつながりがあることが、各章を通して明らかになる。
オーギュスト・ロダンからジュゼッペ・ペノーネ。W.H.フォックス・トルボットからロバート・メイプルソープまで─。
個や地域・時代を越えてこだまする彫刻と写真の呼びかけ合い。
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出版社HPより