深瀬昌久
洋子/遊戯
2026年1月28日[水]-2月18日[水]
時間:13:00-19:00
休廊:月・火
企画:コンタクト
協力:深瀬昌久アーカイブス、富士フイルム株式会社
近年、海外においても日本の写真への関心は高まりを見せています。なかでも深瀬昌久は、国内外での展覧会や写真集の刊行に加え、2025年春に映画『レイブンズ』が公開されるなど、再評価の機運が一層高まっている写真家です。
1960〜70年代、日本写真が大きな転換期を迎えるなかで、深瀬昌久(1934–2012)は徹底して「私性」を掘り下げ、日本独自の表現とされる〈私写真〉の先駆者として、他に類を見ない表現を切り拓きました。家族や愛猫、そして自分自身といった身辺に密着した主題のなかでも、妻・洋子を10年余にわたって撮影した一連の作品は、深瀬の表現の核心をなすものです。
本展では深瀬昌久アーカイブス、富士フイルム株式会社の協力を得て、1963年に東京・芝浦のと場で撮影された、妻・洋子のヴィンテージプリントを展示します。これらは没後初公開作品であり、関西では初めての公開となります。
「自分のテーマはいつも身辺、手で触れられるものから始まる」と語った深瀬昌久。自己と他者、見ること/見られることの境界を極限まで問い続けたこれらの写真は、いまなお私たちに写真の本質を鋭く問いかけます。
深瀬昌久|Masahisa Fukase
1934年、北海道中川郡美深町生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒業。日本デザインセンターや河出書房新社などでの勤務を経て、1968年に独立。1974年、アメリカ・ニューヨーク近代美術館で開催された日本写真の企画展「New Japanese Photography」への出展を皮切りに、これまで世界各国の展覧会に多数出展。代表作に『鴉』『洋子』『家族』などがある。1992年、転落事故で記憶障害と失語症を患う。2012年没、享年78。代表作『鴉』は日本写真の金字塔として世界的に高い評価を得る。2014年、深瀬昌久アーカイブス設立。2025年現在までに世界8都市で回顧展が開催され、13冊の写真集が新たに刊行された。
