2022.04.09
青木陵子×長島有里枝トーク
日時: 2022年4月9日[土] 19:00–20:30
定員: 15名(要予約、入場無料)+Instagramでライブ配信予定
カタログ『ぎこちない会話への対応策 ─ 第三波フェミニズムの視点で』完成イベントの一環として、「ぎこちない会話」を紡ぐことを目的に、青木陵子さんと長島有里枝さんによるトークイベントを開催します。 お話は90年代から始まり、現在に到達するのを目標に紡がれていきます。 制作において、子どもと生きる、という経験はかなり大きい出来事で、それがお二人にとってどのように影響を及ぼしたのかについても触れていただきます。そこを経由して、それまでは声高に話されてこなかったフェミニズムと再び出会うことになった経緯や、実際に作品を制作する上でどのような変化があったかについてお話しいただきながら、フェミニズム的な視点から今を眺め、お二人が現在とても関心を持っておられる、戦争についても取り上げる予定です。
青木陵子
1973年兵庫県生まれ。 1999年、京都市立芸術大学美術研究科修了。京都在住。日常の事物から採られたモチーフが部分的類似や連想を通して展開していくドローイングを制作。それらの紙片が組み合わされるインスタレーションでは、イメージから湧きあがる思考や直感を交換する練習場として用意され、自然や人間との新たな関係を模索している。 「Hammer Project: 青木陵子」(ハマー美術館、2005年)、「ドクメンタ12」(2007年)、「拡張するファッション」(水戸芸術館現代美術センター、2014年)への参加など。自身の活動と並行しながら、伊藤存とのコラボレーション作品の発表も行なっている。「Reborn-Art Festival」(2017~2019年)、「変化する自由分子のWORKSHOP」(ワタリウム美術館、2020年)、「日常のあわい」(金沢21世期美術館、2021年)など。
長島有里枝
東京都生まれ。1993年、武蔵野美術大学在学中に「アーバナート#2」でパルコ賞を受賞。1999年、カリフォルニア芸術大学ファインアート科写真専攻修了。2001 年、写真集『Pastime Paradise』(マドラ出版)で第26回木村伊兵衛写真賞受賞。2010年、短編集『背中の記憶』(講談社)で第26回講談社エッセイ賞受賞。2020年、第36回写真の町東川賞国内作家賞受賞。2015年、武蔵大学人文科学研究科前期博士課程修了。主な個展に「そしてひとつまみの皮肉と、愛を少々。」(東京都写真美術館、2017年)、「知らない言葉の花の名前 記憶にない風景 わたしの指には読めない本」(横浜市民ギャラリーあざみ野、2019年)など。2021年には金沢21世紀美術館で「ぎこちない会話への対応策―第三波フェミニズムの視点で―」展のキュレーションを務める。日常で感じる違和感を手がかりに、他者や自分との関係性を掘り下げる作品を制作する。