2025.12.28
矛盾の海へ水をくべる vol.1 PURPLE読書会
日時:2025年12月28日 14:00-16:00
参加費:1000円(ワンドリンク付き、奨学枠300円)
定員:8名(要予約)
ご予約は下記のリンクからお申し込みください。
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写真と言葉のあわいに身を置き、ゆっくりとページを読むための会をひらきます。
見ること、作ることに深く降り立ち、ひとりひとりを照らす言葉へ、そっと耳を澄ませる時間へ。
竹内万里子さんの『矛盾の海へ』は、2017〜2024年に発表された文章を集めた一冊です。写真と向き合い、生をまなざし、わからなさや揺らぎを抱えながら、それでも前へ進もうとする営みを、静かに、深く見つめています。芸術を志す人に限らず、いまの世界を生きる私たちすべてに向けられた優しい灯りのような言葉が並び、読む者を静かに励まし、遠い海へと漕ぎ出す力を渡してくれます。
今回の読書会では、堀井ヒロツグさんに寄り添うように伴走いただきながら、参加者のみなさんとともに『矛盾の海へ』を少しずつ読み進めていきます。できれば、あらかじめ該当する章を読んでからご参加いただけると、より深い時間となります。ひとりで読むと難しく感じられる章や、背景の資料を知ることで視界がひらける箇所は、最初の2回でゆっくりと。最終回では、この本が自分の生活や制作のどんな場所とつながっていくのか、その手触りを確かめる時間にしたいと思っています。
海に一杯ずつ水をくべる行為はほとんど意味を持たないように見えるかもしれません。けれど、そうやって世界の手に負えなさと目を合わせてみることが、矛盾の中で自分の倫理を育てていくための最初の誠実さになるのだと思います。
制作に向き合う人も、写真に関心がある人も、この本とのあいだに響き合いが生まれた人も、それぞれの動機のままどうぞお気軽にご参加ください。
日時(予定):
第1回 2025年12月28日[日] 14:00-16:00|「逃げる写真」・「見ることの始まりへ」
第2回 2026年1月17日[土] 14:00-16:00|「見ることの果てに」・「永遠の途上で」
第3回 2026年2月1日[日] 14:00-16:00|「矛盾の海へ」ほか
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堀井ヒロツグ|Hirotsugu Horii
写真家。静岡県生まれ。早稲田大学芸術学校空間映像科写真専攻卒業。
最近の主な展覧会に「都美セレクション2023」東京都美術館(2023)。2013年に東川町国際写真祭ポートフォリオオーディションでグランプリ、2025年 T3 NEW TALENT ファイナリスト(中堅作家部門)。
