古里裕美
「TIDE」
定価:6000円+税
Book Design:畑ユリエ
発行:赤々舎
Size::H257mm × W362mm
Page:64 pages
Binding:Softcover
Published in January 2026
ISBN:978-4-86541-219-2
送り先一箇所に対して、商品合計金額が10,000円以上は送料無料
お支払い方法は、各種クレジットカード、銀行振込をお使いいただけます

![]()

古里裕美
定価:6000円+税
Book Design:畑ユリエ
発行:赤々舎
Size::H257mm × W362mm
Page:64 pages
Binding:Softcover
Published in January 2026
ISBN:978-4-86541-219-2
送り先一箇所に対して、商品合計金額が10,000円以上は送料無料
お支払い方法は、各種クレジットカード、銀行振込をお使いいただけます
関係の写詩 ──
カメラを海に投げてしまえ。
ここに残るもので語るのだ。
(志賀理江子 帯文より抜粋)
「TIDE」 は、古里裕美が2015年から現在に至るまでの約10年間、宮城県石巻市に住むひとりの女性を中心に、共に同時代を生きる人々と、広がる光景、風景へとカメラを向けつづけてきた作品群である。
つかみようのない「現在」に揺らぎながらも、自分たちは生きて存在しているという実感が、写真の中で衝突し、溶けていく。
不確かさの受容から意味を超えて「在る」ことと「現在」の探求を試みる。
本作において印象的なことのひとつは、女性どうしがどの世代においても関係を築き、その結びつきが生の確かな軸となっている姿である。祖母、母、娘、友人、隣人へと静かに受け渡されるまなざしや時間は、個の営みでありながら、たしかに共同の感覚を宿している。
彼女を見つめるその眼差しは、同時にこちらへと返される。
写真のなかで向き合うとき、私たちはどれほど切実に、互いを見返してきただろうか。
海の満ち引きのように、生死や記憶は身の内で絶えず揺れ動いている。
身体の奥から溢れ出るものは、外界の光や風景と呼応しながら流れつづける。
私もまた、ひとつの海である。
「TIDE」 は、そうした内なる潮と外界の起伏が響き合う場として、存在と現在を見つめ直す試みである。
切実さと豊かさが交錯するその像は、個の物語を超え、私たちが共に生きる時間の深層へと静かに開かれていく。
赤々舎WEBサイトより