PURPLE

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瀬戸一洋

星空のピルグリム

定価:2500円+税

寄稿:沢村遼、上村多恵子
デザイン:服部一成、榎本紗織
発行:PURPLE

Size: H190mm ×W148mm
Page:176p
Binding:並製(フランス装)

発行日 : 2026年2月11日
ISBN : 978-4-9912907-7-0

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星空を巡礼する。星から地上へ、過去から現在へ、神話から日常へ。

夜空に名づけられた88星座を標(しるべ)に、瀬戸一洋は人間の営みをも辿ります。
 
本書は、オリオン座にはじまり、や座、ケフェウス座、うさぎ座……と、全天に散らばる星座を章立てとする詩集です。神話、科学、少年期の記憶、父の背中、母のミシンの音、滅びた狼、甘やかされた苺──。天空の配置図に重ねられるのは、個人的でありながら同時に普遍的な物語です。
 
星座は古代の神話であり、航海の道標であり、国家や英雄の象徴でもありました。しかし瀬戸のまなざしは、それらを遠い寓話にはとどめません。英雄の最期も、文明の進歩も、家庭のささやかな記憶も、すべては同じ夜空の下で静かに交差しています。
 
写真家として長年星空を見つめてきた瀬戸一洋の星の写真は、詩と深く呼応します。暗闇から浮かび上がる星雲や月面、古城や石列にかかる彗星。その光は時間を超えて言葉に奥行きを与えます。さらに、写真に撮れない南天の星座は、画家・泉イネにより繊細に息づく絵が添えられています。望遠鏡や八分儀、羅針盤といった器具を冠する星座は、人類が星を測り、意味を与えようとしてきた営みを静かに示すかのようです。
 
星座とは、無数の点を線で結ぶことで生まれる物語。
この詩集もまた、散らばった記憶を結び直す試みなのかもしれません。
 
夜空を見上げるとき、私たちひとりひとりは孤独でありながら、同時に、誰かと同じ星を見ています。
その静かな確信を、瀬戸一洋は言葉と光で描き出しています。
 
 
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はるか昔、星と星をつなぎ、星座を結んで神話が生み出された。
星の神話は、星の占い(アストロロジー)や心の物語(サイコロジー)の素材となって
今なお語り継がれている。
 
けれど、神話は、石板に刻まれた「聖典」ではない。
 
生命が生命たるために、
長い時の中で変化していかなければならないのと同じように、
神話も変容する。
 
瀬戸一洋さんは、星の神話に生命を吹き込む(アニメイト)現代の語り部なのだ。
 
鏡リュウジ(占星術研究家)
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