馬場磨貴
DONOR
©︎Maki Umaba
2026年8月5日[水]-9月6日[日]
時間:13:00-19:00
休廊:月・火
*ただし、8/11(火祝)は営業、8/14(金)、15(土)、16(日)は休業
このたびPURPLEでは、馬場磨貴の個展「DONOR」を開催いたします。
「DONOR」は聖母子像に準えた日本人母子のポートレートシリーズで、2024年の夏にIRIS ARLES(フランス・アルル)での展示が好評を博しました。
美術館に並ぶ聖母子像から写真スタジオのメモリーフォトに至るまで、母と乳児のイメージは、長らく「幸福」の象徴として私たちの前に提示されてきました。
慈悲深く静謐なまなざしをたたえた聖母、光に包まれた記念写真に写る柔和な母性──そうして演出され、理想化が繰り返されてきた母子像は、無意識のうちに私たちの内部へと刷り込まれています。
しかし、馬場磨貴が見つめる「母」は、賢母や慈母といった観念や記号ではなく、矛盾や揺らぎを抱えながら生きる、血の通ったひとりひとりの女性たちです。『DONOR』において、馬場は、西洋の聖母子像をなぞる構図で撮影を行いながらも、授乳中のポートレートを通して、人が無意識に持つその「母性」のイメージに問いを投げかけます。
聖母マリアが突然の受胎告知を受けたとき、私たちが想像するように静かにそれを受け入れたのだろうか──。
ある瞬間、社会的な要請とまなざしの中で「母」と見なされ、その役割を引き受けることになる女性たち。甘美で抽象的な世界から遠く、今日も淡々と目の前の命に自分を与え続ける、その視線の先にあるものは何なのか。
妻、母、娘、友人、隣人──その先に、あなたはあなた自身でもあるという尊さが立ちあがる作品群です。
【関連イベント】
馬場磨貴 × 竹内万里子 × 映里「DONOR」トークイベント
日時: 2026年8月8日[土] 14:00-15:30
場所: PURPLE (30名、予約優先)
料金: 1,000円
馬場磨貴|Maki Umaba
写真家、東京在住。美術大学油絵科卒業後、大手新聞社出版写真部を経て、文化庁新進芸術家海外派遣制度奨学生として渡仏。Ecole Nationale Superieure de la Photographie ARLES に学ぶ。写真集に「DONOR」赤々舎 (2026年)、「We are here」赤々舎 (2016年)、「ABSENCE」蒼穹舎(2008年)、「まぼろし/ 写真+詩・谷川俊太郎」私家版 (2022年)がある。主な写真展「DONOR」OM SYSTEM GALLERY(東京・2008年)、「DONOR」IRIS ARLES(Arles, France・2024年)、「まぼろし」OM SYSTEM GALLERY(東京・2021年)、「Flora」銀座蔦屋書店GINZA SIX(東京)、「We are here」Place M (東京2016年)、未来を担う美術家たちDOMANI・明日展」国立新美術館(東京・2009年)、「nude」中央展示会場マネージ広場(Saint Petersburg, Russia)、「nude」NAVICULA ARTIS(Saint Petersburg, Russia)。第33回 太陽賞 準太陽賞受賞。文化学園大学、日本写真芸術専門学校非常勤講師
