湯浅景子
オマモリ
2025年12月5日[金]-12月28日[日]
時間:13:00-19:00
休廊:月・火
作家在廊日:12月5日[金]
このたび PURPLE では、湯浅景子個展「オマモリ」を開催いたします。
本展で紹介する「OMAMORI」シリーズは、コロナ禍のさなか、湯浅さんが“自分自身のためのお守り”として描きはじめた小さな作品群です。通常の制作とは異なるアプローチで描かれたこれらの作品は、不安や揺らぎの多い日々のなかで、そっと気持ちを支えるために生まれたものだといいます。
2023年には、名古屋のブックショップ ON READING が運営する ELVIS PRESS より、同シリーズの作品集『OMAMORI』が刊行されました。現在も作者の内側から立ち上がる“今のオマモリ”が描き加えられ続けており、本展では作品集掲載作とともに、最新の描き下ろし作品も展示いたします。作品群の背景には、湯浅さん自身の静かな祈りの軌跡があります。
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コロナ禍に、自分自身のための「お守り」として描いた小さなお札。
それ以来、普段身につけている装飾品、手紙、薬瓶などの大切なものに加えて、
背守り紋、折り鶴、しめ縄のように畏れ敬うための目に見えない祈りの形や線を
なぞり描くことが、私の日々の支えとなりました。
いにしえの人たちが墓のなかに壁画を描き、あの世で困らぬよう埋葬品を持たせたように、
現世を生きる人にとっての微かな灯火となれば幸いです。
湯浅景子
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湯浅景子にとって「OMAMORI」は、今後も長く取り組んでいくライフワークであり、
小さな祈りのかたちを静かに重ね続けるプロジェクトです。
ぜひこの機会にご高覧ください。
また、同時期には「木と根」でも展覧会を開催されています。ぜひあわせてご覧ください。
湯浅景子絵画展「DAUGHTER」
会期|2025年12月6日(土) ー 12月16日 (火) OPEN|12:00~17:00
〈お休み〉12月9日(火) / 在廊予定:12月6日(土)
会場|分室カスタド 京都市下京区燈籠町589-1 木と根 2F T 075-352-2428
湯浅景子|Yuasa Keiko
画家。1973年名古屋市生まれ。
2020年HB GALLERY ファイルコンペvol.30〈藤枝リュウジ賞〉大賞、他。
HOTEL VISON(三重県多気町)のヴィラ一室のアートワーク、甲斐みのり著『たべるたのしみ』(ミルブックス)他の挿画と題字、月刊誌『小原流 挿花』〈2022−2023〉の表紙画を担当。2023年に作品集『OMAMORI』(ELVIS PRESS)、2024年に作品集『Beside my Flowers/ Within my Flowers』(ギャルリももぐさ)を刊行。
https://www.keikoyuasa.com/

