飯川雄大
デコレータークラブ 表紙:A
定価:5,000円+税
Book Design:高見清史 (view from above)
発行:赤々舎、せんだいメディアテーク
Size: H303mm × W225mm
Page:218 pages
Binding:Hardcover (with cushion material in the cover)
Language:Japanese, English
表紙2種類(中身同一)
2 types of covers(Same Contents)
Published in March 2024
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一筋縄ではいかない作品を生み出すアーティスト、
その思考、制作プロセスを探る、初の本格作品集!!
飯川の「デコレータークラブ」シリーズ(擬態する蟹の名前に由来)は、親しみやすい作風を通じ、私たちが共有できない知覚や衝動、そして美術の制度的常識をめぐる鋭い問いを宿した表現で知られます。床に置かれ、誰かが持ち上げるのを待つかのような謎のスポーツバッグや、巨大さゆえ常に一部が何かに隠れて全貌を認識できない猫の彫刻、また展示壁だと思った構造物を手で押すと別の空間が現れるインスタレーションなどは、各地の美術館やアートプロジェクトで注目されています。
本書は、飯川が 2007年から手掛け続けてきた「デコレータークラブ」のほぼ全作を豊富な図版と飯川による書きおろしのテキストで紹介するほか、木村絵理子、イ・アルム、五十嵐太郎ら有識者の論考を和英併記で収録しています。 また後半は、せんだいメディアテークと共に初の公共空間(公園)での《ピンクの猫の小林さん》の展示を目指し、 一旦断念に至った経緯を貴重な実践録として収録しています。
プロジェクトを断念したのはなぜか?一筋縄ではいかない作品をめぐって編まれた、飯川の活動を知るための必読書となるとともに、アートプロジェクトの在り方に再考を促す 1 冊です。