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ジョ・ウンジェ

MARK 9:43-9:48

定価:3455円+税

Size: H540mm × W385mm
Page:54 pages

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韓国ソウルを拠点に活動するアーティスト、ジョ・ウンジェ(Eunjae Joe)の新作ZINE。これまで制作してきたシリーズから再編した本書は、新約聖書「マルコによる福音書」の9章からタイトルの想を得ている。トートバッグ付き。

 

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○関連展示

 

ジョ・ウンジェ
恐竜とぺてん師の対話

 

会期: 2024年1月13日[土]-2月11日[日]
時間: 13:00-20:00[水・木・金] 11:00-19:00[土・日]
休廊: 月曜・火曜

 

一見脈絡がないイメージの並びから、どのようなストーリーが創造されるだろうか?
アーティストが生涯を通して作るものはシリーズのようにパッケージ化できるものだろうか?

 


ソウルを拠点に活動するアーティスト ジョ・ウンジェの日本で初となる個展を開催します。1994年生まれのジョは、写真、インスタレーション、デザインを用いて制作を行う作家です。これまで「Jengafield」(2021)や「The Heroic Weather Conditions」(2023)の個展をソウルで開催してきた他、IMA Nextなど国外の賞を受賞しています。

 

アーティストが作品を制作し発表していくことを石を模したオブジェの積み重ねで表現したり、AIとの会話を通して抽象的なイメージを作り上げたりと、その時々の関心をもとにモチーフを選んで制作を続けてきましたが、いずれも突き詰めると根底は自分自身との対話だったと言います。今回の展示「恐竜とペテン師の対話」では、ジョがこれまで制作してきたシリーズやシリーズ化してこなかったものの中から選んだ写真と立体から新たな空間を構成します。

 

イメージを使いストーリーを作ることをジョは「小説を書く」と言います。一般的な小説はテキストのみで、読み手はそこから表情や情景などを想像します。一方で、映画のような映像は鑑賞者がより具体的に想像することができるメディアです。かつてそこにあったものを捉えた写真は、具体性をある程度保ちながらも、イメージとイメージの間にある物語は観る人に開かれています。

 

シリーズとしてまとめていたものを一度解いてみる。それらで「小説を書いて」みる。ジョの試みは自身をも含むアーティストという制度にも自覚的です。この場に訪れるだろう人々がそれぞれの対話を自由に創造できる機会になることを期待しています。

 

また、ジョはソウルのウルジロエリアに2022年オープンしたFF Seoulのメンバーの1人でもあります。FF Seoulは写真をベースとするアーティスト8人による発表と実験の場です。これまで、メンバーの個展を行ってきた他、アジア各国の写真家とのコラボレーション企画も開催しています。

 

アーティストとしても、コレクティブとしても新たな場を生み出す新進作家の展示をぜひご高覧ください。

 

 

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恐竜とぺてん師の対話

 

 

恐竜とぺてん師に代表される、「存在したけどもう存在しない」、「曖昧な」架空の対象、つまり実質的に会話が不可能な対象との対談を想像してみた。恐竜が残骸から作られたファンタジーの頂点にある幻想的な対象であるならば、ぺてん師はなるべく会話を避けたいが、誰にでも思い浮かぶ顔が一つくらいはある対象である。

 

この展示を通じて作品の構造を発展し創造するプロセスを架空の会話で再構成しようと思う。禅問答が常識を超越し、論理に結びつくように、一見無関係に見えるイメージが互いに韻を踏んで構成する一つの文脈を覗いてみたい。

 

写真を撮るにしても、彫刻を作るにせよ、デザインをするにせよ、一人のクリエイターから生まれる物語の文脈は必然的に同じ流れやエネルギーを持っていると思う。これは石を積み上げる行為と同じ文脈で、すべてはバランスの問題である。展示を通してテーマを投げかけたなら、鑑賞者がそこから再構成する話の内容が気になる。

 

アーティストとして、実体のない何かに頼って作業の答えを求めるのではなく、創造的な意志や豊かな会話を通じて自分だけの芸術世界を発展させることができるという楽観論を維持したい。私たちは常にある過程にある。この展覧会もそうだ。

 

 

ジョ・ウンジェ

 

공룡과 협잡꾼의 대화

 

 

공룡과 협잡꾼으로 대변되는, ‘존재했지만 더 이상 존재하지 않는’, ‘모호한’ 가상의 대상, 즉 실질적으로 대화가 불가능한 대상과 나누는 대담을 상상해보았다. 공룡이 남겨진 잔해로 만들어진 판타지의 정점에 있는 환상의 대상이라면, 협잡꾼은 되도록 대화를 기피하고 싶은 –그러나 누구에게나 떠오르는 얼굴이 하나쯤은 있는 대상이다.

 

이 전시를 통해 작업의 구조를 만들고 발전해나가는 과정을 가상의 대담으로 재구성하고자 한다. 선문답이 상식을 초월하며, 논리에 구애받지 않듯, 언뜻 관계가 없어보이는 이미지가 뜨문뜨문 운을 떼며 구성하는 하나의 맥락을 들여다보고자 한다.

 

사진을 찍든 조각을 하든 디자인을 하든 결국 한 창작자로부터 나오는 이야기의 맥락은 같은 결을 가질 수밖에 없다고 생각한다. 돌을 쌓는 행위와 같은 맥락이다. 모든 것은 균형의 문제이다. 전시를 통해 화두를 던졌다면, 관람자가 재구성할 대담의 내용이 궁금하다.

 

예술가로서 실체 없는 무언가에 기대어 작업의 답을 구하기보다는 창작 의지나 풍요로운 대화에서 스스로 발전해나갈 수 있다는 낙관을 유지하고자 한다. 우리는 늘 과정 중에 있다. 이 전시도 마찬가지다.

 

 

조은재

ジョ・ウンジェ|Eunjae Joe

 

1994年ソウル生まれ。2023年弘益大学校修了。人間が創造し、住み、時に取り壊す空間に興味を持ち制作を行っている。空間はそれ自体が人間の象徴となる。2023年IMA Next : THEME #36のショートリストに選出。個展として「The Heroic Weather Conditions」(FFSeoul、2023年)、「Jengafield」(Crest72 Gallery、2022年)を開催した他、数多くのグループ展に参加。


https://eunjaejoe.com

 

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